老眼の方にも見やすい、タテでもヨコでも判読しやすい。高い精度はそのままに、測りやすさを考えたステンレス15センチ定規。

つくし定規

老眼の方にも見やすいよう数字が大きく、目盛もあえて1ミリ単位に。さらにタテでもヨコでも判読しやすい。日常の暮らしの中で使いやすく、長さを測ることが楽しくなる、ステンレス特殊鋼でできた15センチの定規。

グラフィックデザインや建築のお仕事など、測ることが仕事の一部になっている職業の方にはおなじみのステンレス製定規。多くはホームセンターなど専門店で販売されているため、大工さんが使う道具としての印象も強く、モノを測るという作業よりも、カッターを使用するときのガイドとして、ステンレス製定規をお使いの方のほうが多いかもしれません。

この「つくし定規」は、どんな方にも使いやすく、プロの方でも満足する精度と測るやすさを追求し、計ることが楽しくなるような定規を目指してつくりました。

プロの現場の方がステンレス製定規を選ばれる理由は、第一に目盛りの精度の高さ。定規の材質によっては気温や湿度でメモリの精度が落ちてしまったり、使ううちに擦れて目盛りが消えて読めなくなってしまう。不意の落下で定規の角が変形し、目盛りが潰れてしまう。

そのため、正確性を求められる現場でもタフな使用に耐え、しっかりと長さを測ることができるのがステンレス製定規の特徴。計る上で大切な精度の高いステンレス製定規をつくるため、この「つくし定規」は、優れた金属加工で世界的に知られる新潟県燕市にある計器専門のメーカーに製作を依頼しました。






サイズは一般的な文具ケースや「つくしペンケース」にもおさまる使い勝手のよい15センチ。厚さは0.5ミリで、適度な硬さとしなやかさがあるステンレス特殊鋼でつくられています。

また、「つくし定規」は一般的なステンレス定規と同じように、端から目盛りがはじまるゼロスタートですので、立ち上がり部分なども余白分を逆算することなく、気持ちよく測ることができます。

そして、この「つくし定規」の一番の特徴は、両サイドの目盛りにあわせて、縦書きと横書きの大きな数字が並んでいること。これまでの定規のように、定規を指でおさえた時に数字が隠れてしまうことなく、縦でも横でも見やすいように工夫されています。

さらに、目盛りと数字はエッチングした上に黒のクロムメッキが施されていますので、かすれにくく、はっきり見え、目盛りの読み違いを防いでくれます。


Sizes


縦17.5×横1.5×厚さ0.05cm

Weight


10グラム

Material


ステンレス特殊鋼

Accessories


透明のスリットケース付き

Country of Manufacture


日本製

Designer


DRILL DESIGN(林裕輔・安西葉子)

Brand Name


つくし文具店























Package












紙製の化粧梱包に収納 パッケージサイズ;19.0 × 4.5センチ






製品はひとつひとつ半透明のスリーブケースに入っています。携帯時のケースとしてもお使いください。







Interview


デザイナー・インタビュー DRILL DESIGN 林裕輔さん、安西葉子さんにうかがいました










仕事柄、定規をよく使うので、自分がストレスなく使える定規をデザインしようと思った。

つくし定規の一番の目的は、目盛りの誤読をなくすこと。数字と目盛りが直結するような読みやすさを実現したいと考えた。「金尺」というステンレス製の定規で、カッターをあてても削れない、デザイナーや設計者にとってはお馴染みの定規である。

この定規のフォーマットを使って、可能な限り数字が目盛りに近づくようなグラフィックを考えてみた。ヒトは集中すると極端に視野が狭くなる。読み取ろうとしている目盛りの先端から数字までが遠いと、視線を移動している時に誤読をしやすい。この距離をどこまで短くできるかということをテーマにデザインしていった。

まず目盛りを(工場で)製作可能な限り短くして、あいたところに数字を大きく入れてみたが、今度は数字が視野から途切れてしまう。しかも定規を押さえている手で数字が隠れてしまう。その解決策の一つとして縦と横、両方の向きに数字を入れて、両方向から読みやすいというコンセプトが出てきた。

押さえている手で半分隠れても読めるデザインになった。数字の向きが縦横に並んでもうるさく見えない数字書体を作り、結果的にグラフィカルで読みやすい特徴的な定規ができあがった。





Brand Name









つくし文具店は、JR中央線国立駅北口から歩いて20分ほど。静かな住宅街の国分寺第三中学校前にあるちいさな店です。 1964年頃から、ぼくのおふくろが、家のかたすみで細々と営み1990年頃まで約24年間続きました。「つくし」は、「筑紫」であり、おふくろの旧姓です。

ぼくもこどもの頃には、店番を手伝ったり、仕入れにつきあった記憶があります。母は、つくしのおばちゃんと呼ばれ、近所ではちょっとした有名人でした。当時は、中学生が寄り道する店であり、近所のこどもたちの遊び場であり おとなたちの井戸端会議の場所でした。

2004年6月3日、14年ほどお休みして物置になっていたスペースを 長男のぼくが会社を辞めたのを機会に、勝手にあと継ぎ、再オープンしました。リニューアルした店のテーマは、「つながる くらしと しごと」。大きな黒板のある約3坪のちいさな店内は、家でも会社でもない、大人が寄り道したくなるコミュニティスペースとして、全国から文具やデザインに関心のある人が集まり、学べる教室のような場所になっています。

つくし文具店のオリジナル文具のほか、知り合いのデザイナーのてがけた文具の販売、文具やデザインについてみんなで考える場、文具をテーマにした展覧会、ワークショップの開催など、できることから手がけています。 店の空間とグラフィック、そしてオリジナル文具のデザインは、ドリルデザインが手がけています。

2012年からは、「ちいさなデザイン教室」という試みをはじめて、この教室の生徒が日直として日替りで店番をしているという変わったシステムで運営しています。それぞれに、知っていることを持ち寄って情報交換したり、ここから新しい何かがはじまったりしています。 駅から歩くにはちょっとふべんな場所ですが、ふらりと遊びにきてくれるとうれしいです。











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