Manufacturer製造

「sola cube」の製造について










この「宙（そら）」に収められている植物は、25種類。

どれも「華やかな美しいもの」よりは、太古の昔からありそうな、無骨ながらも生命力を感じさせてくれる植物。生命誕生から38億年、その進化の過程を、あなたの手のひらの上で感じていただけるような植物を選びました。








透明なアクリルの中に封印された植物たち。わずか4センチという小さな正六面体の、ちょうど中央に植物を封入する。ご想像の通り、これらは、制作に約6日間という複雑で長い行程を経て、1つ1つが職人の手によって作られています。その制作の工程を簡単にご紹介します。


まず独自のルートで入手された植物は、完全に乾燥させた状態にされ、アクリルに封印されるのを待ちます。

制作行程、その第1日目は「型の作成」　封入用の型として、約5センチ四方「Sola Cube」より一回り大き目のケースが作られます。

続いて2日目は「樹脂封入」　液状のアクリルをキューブに少しだけ流し込み、植物素材を中心に封入するための土台をつくります。この土手は、中に封入する植物によってひとつずつ変えられるという、とても手間のかかる作業。この土台にある程度固化した段階で封入する植物素材をいれ、さらに液状のアクリルを流し込みます。続いて中の気泡を抜きます。

3日目は「熱処理」の工程。アニールと呼ばれる熱処理をおこない、アクリルの結合状態をより安定させます。この行程を経る事で、固さが安定し、また長持ちするキューブとなっていきます。





4日目は「加工」　封入されたキューブをノコで4センチ角のキューブにカットし、カンナがけしていきます。加えて、この段階でキューブの角を丸めます。

そして最後の工程、5日目〜6日目は仕上げとして「磨き」を行います。上の写真の様に、表面を1つづつ手作業で磨いて、ピカピカな状態に仕上げてゆきます。


このように、ひとつひとつ手作業で、非常に手間のかかる、また職人技が求められるプロセスを経て、「Sola Cube」は完成します。

Specialスペシャル

「sola cube たんぽぽ」

Variationsバリエーション

「sola cube」単体

Packageパッケージ

贈り物にも最適な、美しいパッケージに入っています







「sola cube」は手のひらに乗る、1辺が4センチの正六面体。植物の種類、ひとつひとつでお買い求めいただくことが可能です。

ひとつひとつのバリエーションでは、上質紙のボックスに収納。ボックスにはそれぞれの内容物の名称等がわかる説明付きで、このパッケージと一緒に飾っていただけるようデザインしました。

さらに内部には4つに折り畳まれた小さな解説書が付属しています。この説明書は広げると7.8センチ四方の上質な紙に、この「sola」のコンセプトと、その植物の特徴が記されています。そのため、贈られた方にも「sola」のことがよく分かるようになっています。

あわせて「宙言葉」というメッセージが、それぞれの植物ひとつひとつに付けられています。例えば、「スターアニス」は、乾燥すると自分自身で種を締め付け、その力で種を遠くまで飛ばす、という力を持っている植物。この性質から、「宙言葉」は「独り立ち」。この「sola cube」を贈り物にされる時のヒントとして、また贈りたい方へのメッセージとしてもご利用ください。

Optionsオプション

Interviewインタビュー

プロデューサー・インタビュー　吉村紘一さんにうかがいました









「自然の造形美」をテーマにプロダクトをつくるクリエイティブディレクター。

広告会社でのマーケッター、コピーライターの経験を活かして、2007年に植物の美をテーマにした「宙-sola-」を立ち上げる。現在は日本での販売を中心に、ニューヨークでも商品展開をしている。2011年3月に独立し、京都を拠点に活動を開始。鉱物の美をテーマにした「旅する小惑星」や、京町家を博物館のように仕立てた雑貨店と宿、「ウサギノネドコ」などを立ち上げている。





この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


コピーライターとして広告制作を生業にしてきましたが、色々なブランドや商品を担当しているうちに、どうしても自分のブランド、プロダクトを作りたい！という想いが抑えられなくなりまして（笑）。

何をつくろうかと想いを巡らせた時に、「ネフの積木」のように、玩具として機能しながらも、アートとしていつも傍に置いておきたくなる。そんなプロダクトを作ろうと、まず決めました。

そして、以前から興味があった「植物の美」をテーマにプロダクトをつくることにしたのです。

誰もが道端のたんぽぽの綿毛や、森の中で拾った木の実に夢中になるように、果実や、花や、種、葉といった植物のパーツには、人間の生物としての本能を刺激する「触発力」や「機能美」があると感じています。それを素直に具現化すれば魅力的なプロダクトになるのではと考えたのです。

それが、SOLA誕生の経緯になります。



最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


透明のアクリルに封入することで、植物は宙に浮いているように見え、不思議な魅力を放ちます。普段、身近にあるのに気づかなかった、植物の造形美にハッと気づくことができる、そんなデザインを意識しています。並べたときに個々の植物の美しさが引き立つように、あえて画一的な立方体に封入しました。



この製品で使われている素材について、エピソードはありますか？


中に封入している植物は「華やかな美しいもの」よりは、太古の昔からありそうで、ストイックな生命力を感じる「原始的な美」を感じる植物を選択しています。

無限にある植物の中から、上記の基準を満たし、かつ入手しやすく、アクリル封入も可能な素材...。と、現在のラインナップにいたるまでには試行錯誤がありました。



AssistOnのお客様にメッセージをお願いします


SOLAの魅力は、画像だけでは伝えきれないかもしれません。
4cm角の中にある「宇宙」を、是非手に取って感じてみてください。

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