コーヒーの味と香りを残さずしっかり引き出す、新しい多孔質セラミックフィルター。波佐見焼の歴史と先端技術から生まれました

cerapotta ceramic coffee filter

職人による手作業で作られる少量生産製品です。ご希望の方はお早めにご注文・ご予約をお願いします。

コーヒーのまろやかな口当たり、芳醇な味と香りをしっかり引き出してくれる。これまでのセラミック製のコーヒーフィルターの特徴をより先に進め、さらにお手入れや使いやすを備えた多孔質セラミックフィルターが誕生しました。

この「cerapotta ceramic coffee filter」のふるさとは、長崎県。1610年から続く波佐見焼の技法を生かし、さらに最先端技術である「多孔質セラミック」の製造技術の研究から生まれました。

わずか5μmの孔を使ってドリップするコーヒーフィルターです。一般的なコーヒードリップで使われているペーパーフィルターの問題点。それは、コーヒーの味と香りの成分が圧縮されている「美味しさの要」とも言える成分「コーヒーオイル」が紙のフィルターに吸収されてしまうこと。しかし「cerapotta」はこれを余さず抽出。

コーヒーのおいしさを引き出す、急勾配の形状。そして効率よく抽出できる高さと容量を研究して出来上がったデザインです。抽出速度が速く、手軽に、素早く美味しいコーヒーを煎れることができます。

使い終わったらさっとお水で洗うだけ。お手入れの簡単さと目詰まりのしづらさもこの「cerapotta ceramic coffee filter」の大きな特徴です。もちろんペーパーフィルターのように使い捨てではなく、何度でも繰り返し使って、香り高いマイルドなコーヒーをお楽しみください。

Capacity


カップ4杯から1杯まで

抽出時には一般的なマグカップかタンブラーをお使いください(タンブラーは付属していません)

How to Use


豆は「中粗挽き~粗挽き」をご使用ください
お湯の温度は90〜95度がおすすめ

Sizes


フィルター:直径10×高さ11cm
スタンド:直径約10×厚さ0.5cm

Weight


フィルター:約115グラム
スタンド:約60グラム

Material


磁器

Country of Manufacture


日本製(長崎・波佐見焼)

Designer


脇坂政高・八田興
























Movies


「cerapotta ceramic coffee filter」の特徴と使い方を動画で解説。














Product Guide


口当たりの良さ、芳醇な香りをしっかり引き出してくれるフィルターです。







「cerapotta ceramic coffee filter」のふるさとは、長崎県。1610年から続く「波佐見焼」で作られたセラミック製のコーヒーフィルターです。

波佐見焼の窯元で10年以上の年月をかけて開発された多孔質セラミック。髪の毛よりもさらに細い5マイクロメートルの孔がコーヒーの良い味わいや香りをそのまま引き出し、コーヒー本来の味を引き立たせてくれる役割を果たします。

これまでペーパーフィルターでは実現できなかった味と香り。そしてもちろん紙製のフィルターとは異なり、何度でも洗って繰り返しお使いいただけることが大きな特徴。

さらに従来の多孔質セラミックコーヒーフィルターとは異なり、使いやすさをアップし、さらに目詰まりしずらく、お手入れが楽にしたこともこの「cerapotta ceramic coffee filter」の大きな特徴です。







最も一般的なコーヒー豆を使った抽出方法といえば、ペーパードリップでしょう。しかしペーパーフィルター方式の最大の問題は、コーヒーの味と香りの成分が圧縮されている「美味しさの要」とも言える成分「コーヒーオイル」が、紙のフィルターに吸収されてしまうことでしょう。

この「cerapotta ceramic coffee filter」はコーヒー本来の味と香りを無駄なく抽出することができる。味わいの成分をきちんとドリップできることが大きな特徴です。






また従来のセラミックフィルターには無かった使いやすさを大きく改善。お手入れのしやすさ(後述します)に加えて、カップ1杯から最大4杯までを一度にドリップできるサイズです。独りでじっくりコーヒーを味わいたい時も、朝食やおやつの時間に家族や仲間と楽しみたい時にも対応できるサイズ。

クリアな味わいで楽しみたい時には、コーヒー豆の弾き具合を「粗挽き」で。バランスの取れた味わいがお好みの方には、「中粗挽き」のコーヒー豆をご用意ください。







毎朝、毎日お使いいただくコーヒーフィルターだから。本体の内側に、いつものコーヒー粉の量や、お湯を注ぐときの目安となるメモリを備えました。コーヒーの粉の量や膨らみ加減など抽出時の目安としてお使いください。

下から1〜2目盛り(約20グラムから30グラム)が1杯もしくは2杯の豆の分量。下から3〜4目盛り(約40グラムから50グラム)が目安です。

「cerapotta ceramic coffee filter」は抽出時間が短く、手早く美味しいコーヒーを煎れることができるのが大きな特徴です。お湯の温度は90度から95度の少し高めの温度がおすすめです。

お湯はゆっくり、円を描くように回しながら。一度にお湯を注ぐことで圧力が掛かることから抽出速度は速く、軽くさっぱりの味わいに。数回に分けてお湯を注げば深く、しっかりとした味のコーヒーができます。







フィルター本体を支える円形のスタンドは同じく波佐見焼きの磁器製品。直径10センチで、お手持ちのコーヒーサーバーと組み合わせて使いやすいサイズにしました。一人だけでコーヒーを楽しみたい時には、一般的なマグカップの上に置いて、直接、カップにドリップしていただいても良いでしょう。

スタンドの形状を「C」型にしたことで、切り欠き部分からドリップ中のお湯の量を確認することができます。











Material


長崎の波佐見焼、400年の歴史は技術革新から生まれました。






長崎の波佐見焼、400年の歴史は技術革新の歴史でもあります。この「cerapotta ceramic coffee filter」は伝統的な焼き物の手法と、最先端技術である「多孔質セラミック」製造技術の鍛錬と研究の成果によって開発、製造された製品です。

また製造過程による、成形・乾燥・窯焼成工程のほとんどが職人の手によって生まれたもの。1200度以上もの高温で焼き上げられた「cerapotta ceramic coffee filter」は、この焼き物の町だけの技術によって作られた製品です。

フィルターとして機能する穴の大きさは、わずか5マイクロメーター。極力、水を使わず粒子のムラが極力発生しづらい高度な技術によって素材を攪拌、製造、さらに型に流し込む時の技術開発によって、素地の密度をムラなく焼き上げ、これがコーヒーの味わいと手入れのしやすさに大きく貢献。これまでのセラミックフィルターを超える製品が出来上がりました。






フィルター本体の形状も、すべては美味しく香り高いコーヒーを煎れるため。急勾配の台形形状、そして効率よく抽出するための高さと容量の最適解を求めるべく、何度も試作を繰り返して作られた形です。

フィルターの急勾配によって、約110mmの深い形状を採用したことでコーヒー豆とお湯が接触する効率が高く、抽出効果を高めます。これは抽出時のお湯の圧力がファイルターに効率的にかかることから目詰まりのしづらさにも貢献しています。

また底面の形状は、まるで雨の雫が滴り落ちるかのような表情を見せてくれます。その様子を見て楽しむためにも、ぜひ透明なコーヒーサーバーに乗せてお使いください。






ペーパーフィルターを使用せず繰り返し使える、長くお使いいただける製品です。また、製造工場内でも廃棄素材を可能な限り減らすことで、環境負荷を減らし、貴重な素材を大切にしながら製造したいという職人たちの思いある製品が、「cerapotta ceramic coffee filter」です。







How to Use


これまでのセラミックフィルターには無かった、お手入れのしやすさが特徴です。









繰り返し使えて、お手入れも簡単。それが「cerapotta ceramic coffee filter」の自慢。使い終わったら流水で洗い流すだけです。

洗剤をつけて洗浄しないことがポイントです。多孔質素材の中に洗剤成分が入り込み、抽出する飲み物の味わいを損ねる可能性があります。なお、洗剤を使用してしまった場合は、しっかりと湯通しをお願いします。







ドリップスピードが遅くなってきたり、酸味を強く感じ出したら、フィルターの目詰まりによって抽出力が弱まっているサイン。煮沸や電子レンジで簡単にメンテナンスが可能です。素材そのものが持つ防汚効果で、お手入れも簡単です。

「cerapotta ceramic coffee filter」の目詰まり原因は、コーヒー豆のオイルが多孔質の奥に固着し穴をふさぐことが原因です。日々の使用の際、オイルの固着が進む前に速やかに豆カスを捨て、洗い流してください。また、抽出速度が遅くなってきたら、本体を煮沸し、オイル汚れの洗浄をしてください。











Package





日本語と英語の使い方ガイド付き 紙製パッケージ
パッケージサイズ:11.5×11.5×15cm







Interview


プロデューサー・インタビュー アッシュコンセプト株式会社 プロダクトdiv. 取締役 名児耶海さんにうかがいました









この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください


この「cerapotta」の前に私たちの+dのブランドから「Kinome」というセラミックコーヒーフィルターの製品を開発した事でした。

この開発に当たり、メーカーや形状、素材違いなど、市場にあるすべてのセラミックコーヒーフィルターに触れ、飲み比べました。産地や製造方法、フィルターの目の粗さ、色味など同じセラミックフィルターでも、各社に個性があることがわかりました。それぞれ味と使用感を見定め、最終的には一口目に素直においしく、澄み渡った味に感動した窯元に製品開発の相談をしました。

出会ったのは長崎県波佐見の70歳の大ベテランがつくるセラミックフィルターです。試作を重ね、機能や形状を探り、窯元にはモノづくりの大切な心をいくつも教えていただきながら製品化は進みました。

まず驚いたのは、ペーパーのいらないサステナビリティ性に優れた点。それ以外にもお湯を注ぐとフィルター全体から染み出るようなユニークな抽出感や湯気を纏う美しい瞬間、繰り返し使用しても味にブレがない品質、そして何よりも雑味が少ない、澄んだ味わい、まろやかな口あたりに感動しました。

この「Kinome」という製品からこの多孔質磁器の素材に出会い、この感動、味わいを世界に広めたいと窯元と夢を語り合い、よりコーヒーを淹れることに集中したデザインとして「cerapotta」が生まれました。

道具としての佇まい、淹れる所作、抽出した雫が雨粒の様にぽたりぽたりと落ちてゆく時間。「cerapotta」は世界中の方にコーヒーの新しい経験を届けます。





最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください


「cerapotta」のプロジェクトが立ち上がり、デザインは先行製品であった「Kinome」のデザイナーでもあるwahのお二人にお願いしました。

「Kinome」と「Kinome」の2つのアイテム開発で学んできたセラミックフィルターの素材に改めて向き合い、コーヒーが日常に与えてくれる喜びを見つめ直し、概念からデザインを話し合いました。

形状は一度、「Kinome」から離れ、大胆な丸や三角、四角形など様々な形状を試作しましたが、コーヒー豆とお湯が触れ合う適切な時間や、素材が目詰まりしづらい水圧加減など、コーヒーを淹れる道具としての機能に着目していくと、形状の大枠は自然と導かれました。様々な形状や容量のテスト段階でも、常に美しいシルエットラインを提案してくださったwahの手腕に改めて感謝です。

フィルターの内側に4本の平行線を引きました。1本ごとにマグカップ1杯~4杯分を想定したコーヒー豆の分量目安となる目盛りです。バリスタに美味しいコーヒーを淹れるコツをヒアリングすると、一番最初のアドバイスは「スケールを使うこと」でした。毎回どれぐらいの豆を使用しているかを把握することが安定した抽出に大切で、スケールが無くてもその目安となる線を入れました。

そして、最終的にこだわった点は底の形状です。台形の底面はフラットではなく、少し内側に凹んでいます。

凹ませることで、抽出時にコーヒーが落ちる点が分散され、まるで雨粒が滴るような風情を創り出します。コーヒーを待つ間に、雫が垂れゆく様を眺める穏やかな時間を演出します。

味、香り、湯気、雫、温度、舌触り、五感でコーヒーを楽しむ体験をデザインしました。







この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?


長崎の波佐見で、職人の手仕事によりつくられる素材です。

製造のパートナーである波佐見の窯元は御年70歳。産地に生まれ育ち、物心ついたときから触れてきた磁器の製造に携わっている方です。

彼は自身の生涯でセラミックの可能性を世界に届けたいと、1200度以上の高温で造る焼き物の多孔質という液体・気体・・・様々なものを清浄する新技術を日々研究開発しています。

10年以上の研究を重ね、独自の多孔質セラミックの技術にたどり着き、技術が完成した今でも、日々さらにより良くするため自問自答を重ね、素材や製造方法の研究を続けています。現状にとどまらず、常に変化、進化してゆくことがこのセラミックフィルターのモノづくり、デザインの根底にあります。





AssistOnのお客様にメッセージをお願いします


多孔質のセラミックコーヒーフィルターのことをご存知だった方も、そうでなかった方も、ぜひこの「cerapotta」を体感してみていただきたいと思います。

お湯を注ぐとフィルター全体から染み出てくる独特な抽出表情、豆が膨らみ、空間を満たしてゆく香り。ゆったりと生じる湯気、滴ってゆくコーヒーの雫。コーヒーの美しさを発見する時間に出会えます。多孔質とは目に見えない小さな無数の穴の集合体で、その多孔質素材を通ることで水が細かくほぐされ、なめらかな舌触りを生みます。その液体が柔らかくなる変化は、硬質の水をcerapottaに通すだけでも感じていただけます。

また、セラミックフィルターはコーヒーのオイルもしっかり抽出します。コーヒーのオイルはなめらかな飲み心地を生みだすので、口の中で豊かに広がるコーヒーの香り、アロマを楽しんでいただけます。

私たちが目指すのは、雑味が少ない、透き通ったコーヒーの味わいです。私はcerapottaで淹れたコーヒーを味わうたびに、晴れ渡る空に穏やかに拡がる水平線を思い浮かべます。

セラミックフィルターは今のところ日本でしか創れない技術です。そんな技術を世界に届け、これからも愛されてゆくコーヒー文化をより美しくしてゆきます。
ぜひ、cerapottaのコーヒーを体感してみてください。






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